先頃、マツダの社長からフォード・ヨーロッパ社長に抜擢されたルイス・ブース氏。同社長の最初の仕事は、ドイツでの希望退職の実施であることがわかった。
先月末に同社は、ドイツのケルンとサールースにある2つの工場の合計2万8000人を対象に、1700人を上限とする希望退職の募集を行った。
同社は、第2四半期に5億2500万ドル(614億円)の赤字を計上、今期中の黒字化は厳しい状況もあって、したこともあり、ドイツ以外の地域にも人員削減は拡大するのは必至だ。
イギリスではすでに500人の希望退職が実施されたほか、ベルギーのゲンク工場でも、人員削減が検討されている。こうしたリストラを免れるのは、マツダ『2』(日本名『デミオ』)などを生産するスペインのバレンシア工場という。今回のドイツを含めて全世界で1万人を超える人員削減を実施するとも報じられており、フォードの苦境はまだまだ続くようだ。