スズキは29日、米ウイスコンシン州マディソンで開催されたSETC(小型エンジンに技術に関する国際会議と展示会)で発表した技術論文が、最優秀賞と優秀賞を受賞した、と発表した。最優秀賞には、高速めっきシリンダー技術に関する論文が選ばれた。
二輪車のエンジンのシリンダー内壁を高速でめっきする技術で、低価格の50ccスクーター『チョイノリ』や、大型バイク『SV1000』で実用化されている。従来の加工技術にくらべ、大幅に低コスト化したことや、作業時間を短縮したことが、高く評価された。最優秀賞は全発表論文の中から1件だけに授与されるもので、今回は84件の中から選ばれた。スズキが同賞を受賞したのは初めて。
このほか、直噴エンジンに関する技術論文では優秀賞を受賞。直噴エンジンで問題となる燃焼室壁面への燃料付着や、初期燃料噴射量の削減につながる技術を提案した。