【新型ホンダ『ライフ』発表】歩行者との衝突安全性も忘れない

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【新型ホンダ『ライフ』発表】歩行者との衝突安全性も忘れない
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今回の新型『ライフ』から採用され、今後シャシーを一新する全てのホンダ車に導入されることになった“コンパティビリティ対応ボディ”はクルマ対クルマの衝突安全性能向上と相手車両への攻撃性低減を狙ったものだが、歩行者傷害軽減も忘れていない。

ライフのボディを担当したB1開発ブロックの五味哲也研究員は「コンパティビリティ対応ボディではロアメンバーを拡大するとともに、メインフレーム、アッパーフレームの全てに衝撃を分散する仕組みです。クルマ対クルマの衝突安全性は向上していますが、アッパーフレームとバンパービームの取り付け位置を最適化することで歩行者衝突軽減についても両立させています」と説明する。

アッパーフレームはボンネットフードの先端部近く、Hマークのちょっと上あたりに位置することになる。歩行者と衝突した際にはこのアッパーフレームが支点となり、ボンネットに向かって倒れていくが、頭部が当たると想定された位置はフードの上部…エンジンの真上付近となる。

この部分にはエンジンルームからの騒音を抑え、静粛性を高めるための遮音材(インシュレーター)が内包されているが、叩きつけられた頭部がエンジンブロックを直撃しないよう、この遮音材が衝撃を緩和するという仕組みも持っている。フードとエンジンの間に空間を作って、そこが潰れていくことで衝撃を吸収するだけではなく、空間が完全に潰れた場合には最終的には遮音材がクッションの役割も果たす。

ボンネットの全長が短い軽自動車だからこそ、倒れこんでくる歩行者の頭部がフロントガラスを直撃する事態だけは避けなくてはならない。そこで衝突時の支点を的確にすることで傷害軽減を狙っている。

《石田真一》

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