ディフェンディングチャンピオン、ミハエル・シューマッハ以外で唯一チャンピオンシップの獲得法を知っている現役ドライバーのジャック・ビルヌーブ(B・A・Rホンダ)。彼が今シーズンのチャンピオンシップについてどう予測しているのか聞いてみた。
「ミハエル・シューマッハは常に自分の能力に絶対的な自信を持っている。それは大きなアドバンテージだ。さらに彼のチームは100%彼に専心している。バリケロはスペアカーを使用することが許されていないから、シューマッハはグランプリ中に2台のマシンを自由にすることができる」
「彼の主な弱点は、プレッシャーが掛かりすぎたときに、ミスを犯すこと。その点でも彼にとっては扱いにくいシーズン終盤になるだろう」とビルヌーブ。
では勝つのはモントーヤ? 「彼もたくさんのミスを犯している。彼はシューマッハほどコンスタントなドライバーではないが、アグレッシブさでは勝っている。常に攻撃的だし、誰をも恐れていない。チャンピオンシップが鈴鹿で決することになれば、モントーヤの資質が大きな鍵となるだろう」
モントーヤでもシューマッハでもないとすれば、もしかしたらライコネン? 「マクラーレンとライコネンは要注意だ。彼らはタイトルへの可能性を充分残しているからね。マシン的には少々劣っているかもしれないが、何だって起こりうる」
「理論的には、ベストのマシンを持っているのはウィリアムズ。でも僕はフェラーリのマシンも素晴らしいと自信を持って言えるよ。ただタイヤのせいでポテンシャルをフルに発揮できていないのが残念だけど」と語った。