トヨタ自動車は20日、岐阜県白川村馬狩(まがり)地区の社有地で計画を進めていた 「トヨタ白川郷自然学校」の起工式を現地で行った。同地は、世界遺産にも登録されている合掌集落があり、恵まれた自然環境のなかで青少年への体験型環境教育を行う施設とする。
また、白川郷を訪れる観光客にも自然と触れ合う場を提供する計画だ。環境面での社会貢献を図る、同社の新たな「エコプロジェクト」として注目される。
施設には約90人が宿泊できる宿泊棟や、モノづくり工房を備えた研修棟などを建築する。敷地内の開発・造成を極力避けるため、低層・分棟型配置とするほか、建物自体も自然採光・通風、風力発電、太陽光発電を採用するほか、冬季に貯めておいた雪を使った雪室冷房も導入する。
開校は2005年4月で、開校時には学校を運営するための環境NPOを新たに設立する計画。学校長には日本環境教育フォーラムの稲本正常務理事の就任が内定している。