18日午後、栃木県上三川町にある日産自動車栃木工場のテストコース内で、テスト走行中の自動車同士が追突事故を起こし、後方から追突してきた側が横転。42歳の男性テストドライバーが頭の骨を折って重傷を負うという事故が起きた。警察では脇見運転などの前方不注意が事故の原因と見ている。
栃木県警・石橋署の調べによると、事故が起きたのは18日の午後3時15分ごろだという。上三川町上蒲生にある日産自動車栃木工場内に設置された「高速周回路」と呼ばれる一周約6.5kmのテストコースを走っていた2人乗りの乗用車が突然停止。後続を走っていた5人乗りのワゴン車がこれを避けきれずに突っ込み、その直後に横転した。
この事故で追突してきた側のクルマを運転していた厚木センター所属の42歳テストドライバー頭の骨を折る重傷。同乗していた4人と、前方のクルマ1人の計5人が軽傷を負った。事故当時、このテストコースには20台前後のクルマが走っていたが、追突車を除くクルマは異常を感じ、車線変更を行うなどして対処していたらしい。
重傷を負ったテストドライバーが運転していたのは開発中のワゴン車で、事故当時は70〜80km/hの速度で走っていた。前方のクルマは一時それよりも速い速度で走っていた可能性が高く、前車が減速していることを確認するのが遅れ、そのまま突っ込んだと警察では判断しているようだ。
栃木工場では『シーマ』、『セドリック/グロリア』、『スカイライン』、『ステージア』などのLクラス車両を生産している工場だという。