気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年7月2日付
●「無限」本田社長を逮捕、元監査役も法人税10億円脱税容疑(読売・1面)
●新車販売上半期前年比3.7%増、ミニバンなど好調(読売・8面)
●コンパクトカー販売てこ入れ、女性の視点で魅力アップ、除菌や消臭、断熱も、各社酔う方を反映(朝日・8面)
●三菱・日産ディーゼル計5車種リコール(朝日・33面)
●仮面ライダー、鈴鹿疾走、8耐レース参戦へ、バンダイ・ホンダなど(朝日・34面)
●街中でもトラ快走、縱じまチョロQ77台限定(毎日・8面)
●「無限」ホンダ、対応に苦慮、F1レース一代築く、企業イメージに傷(毎日・8面)
●自主経営を死守、吉野浩行取締役相談役(産経・11面)
●トヨタ、広州汽車と合弁へ、中国南部進出、ホンダの提携先、全土で70万台体制に(東京・1、8面)
●日産、米自工会「正会員」から離脱、会長職の負担敬遠、準会員として情報収集(日経・11面)
●ホンダ、少量車種の生産再編、NSXなど鈴鹿に移管(日経・11面)
●トラック大手、夏の電力不足対策、夜間生産に一部シフト(日経・11面)
ひとくちコメント
きのうに続ききょうの各紙は「無限」の本田博俊社長が脱税容疑で逮捕された記事を社会面などで大きく取り上げているが、東京はトヨタ自動車が中国の広州汽車と合弁生産の交渉に入っているという“特ダネ”を1面トップで報じている。日経以外に自動車関連のニュースを1面トップで掲載するのは最近では珍しい。
記事によると、中国政府の許可を得たうえで、広州市内に新工場を建設、2005年にも全面改良する高級車『カムリ』の共同生産を開始する計画。また、2010年に40万台としていた中国の生産計画を、70万台に以上に上方修正する方針という。
広州汽車と言えばホンダとも合弁事業を手掛けており、中国市場で先行するホンダに比べ、出遅れ感のあったトヨタだが、ライバルの牙城を崩し、北部中心だった中国事業を南部まで一気に広げる狙いだ。