脱糞男ついに御用!! 函館に支援者?

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北海道警は25日、今月22日の未明に移送中のパトカー車内で脱糞し、換気のために開けた窓から逃げ出した34歳の男を同日午前に札幌行きの特急列車の車内で発見、建造物侵入容疑で逮捕したことを明らかにした。発見当時、容疑者はスーツ姿でビジネスマンを装い、手錠は外されていたという。

この事件は22日未明に起きている。千歳市上長都にある重機リース会社で事務所内を物色している男を通報によって駆けつけた警察官が発見。建造物侵入容疑で逮捕した。だが、男は移送中のパトカー車内で脱糞。換気のために警察官が開けた窓から逃走した。男は直後に近くの駐車場からワゴン車を盗み、自宅に戻って着替えをした後、さらに逃走していた。

男の乗っていたとみられるワゴン車は24日朝、森町の国道5号線で函館方面に向かっているところを警戒中の警察官によって発見されるが、猛スピードで振り切られてしまう。夕方になってから森町の山中でクルマが発見されたが容疑者の姿はなく、クルマ自体も放置から数時間が経過していたという。

警察では男が函館方面に潜伏している疑いが濃いとして「幹線道の検問を強化」、「逃走車両発見現場近くでの山狩り」、「主要駅改札口への捜査員配置」という三つのゲートを設け、他地域に容疑者を逃がさないという作戦を実施した。

この結果、25日の午前8時30分ごろ、JR函館駅で札幌行きの特急「スーパー北斗3号」に乗り込もうとしていたビジネスマン風の男が容疑者に酷似していることを改札口で警戒中の捜査員が発見。列車内での職務質問を実施した。

男は当初、違う名前を語るなどしていたが、腕に残された傷を捜査員から質問されると「手錠を外した…」と容疑を認める供述を行ったため、函館駅発車直後に逮捕。隣の五稜郭駅で降ろし、函館西署に移送した。再度の逃走を防止するため、左右に捜査員が座り、手錠も捜査員との間で結んだとしている。

逮捕当時、容疑者の男はスーツ姿で現金20万円程度を所持。手錠はすでに外されていたが、手には傷が残されていた。警察では函館に容疑者を支援するものがいたのではないかとの見方を強めており、森町から函館に逃走した経路などと含め、男を厳しく追及していく方針。

《石田真一》

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