5月29日、F1第7戦モナコGPの予選第1日目、B.A.Rホンダのジェイソン・バトンが3番手のタイムをマーク。前線に続く好調ぶりをアピールした。ジャック・ビルヌーブは路面コンディションが悪く、12番手に留まった。
最終コーナー手前のラスカスコーナーへの進入が緩やかに改修されたこともあり、午前中のプラクティスでは上位4人が昨年のポールタイムを上回った。そのうちの一人がバトン。2番手のタイムをたたき出し、午後の予選へと期待をつなぐ。
プラクティスでのバトンの好調さは、そのまま予選でも発揮された。マクラーレンやウィリアムスを抑える走りで、M・シューマッハ(1分16秒305)、R・バリチェロ(1分16秒636)のフェラーリ勢に続く3番手のタイム(1分16秒895)を記録した。
一方のビルヌーブは、11番手出走のフレンツェンがエンジンブローで吹き上げたオイルの影響を受けてしまう。オイル除去剤が撒かれた路面ではまともなグリップが得られず、バトンから1秒2遅れの12番手に終わった。
「ビルヌーブは実力を出し切れなかったが、バトンのパフォーマンスは素晴らしかった。エンジンのセットアップにはまだ改良の余地があるので、最終予選、決勝ともに期待できると思いますよ」と中本エンジニアリング・ディレクターはコメントしている。