トヨタ自動車系の有力部品メーカー、アイシン精機は23日、エンジンの主要部品であるVVT(可変バルブタイミング機構)とOCV(オイルコントロールバルブ)を、米ゼネラルモーターズ(GM)から初めて受注し、3月末から納入を開始した、と発表した。GMが8月に発売するむけに開発した。
同社がGMから、機関系部品を受注したのは、今回が初めてという。VVTは、ルノー、ボルボ、BMW、豪フォードに納入実績があり、海外メーカーへの納入は、GMが5社目。
GMは、キャデラックCTSに搭載する、V型6気筒エンジン(3.6リットル)の吸気側と排気側に同部品を搭載する。同モデル向けとして、アイシンでは、VVT・OCVそれぞれ年間20万個の納入を見込んでいる。さらに、GM向けとしては、中型乗用車やミニバンへの車種展開により、2006年度には、それぞれ70万個を納入する計画だ。
GMからの受注に伴い、VVTの生産は、北米現地法人「アイシン・オートモーティブ・キャスティング」(ケンタッキー州)で行う体制にした。VVTの海外生産はこれが初めてだという。