富士重工業が16日発表した2003年3月期連結決算によると、売上高は前年度比0.7%増の1兆3723億円となり、過去最高を記録した。海外の新車販売が好調だった。
営業利益は同23.7%減の675億円だった。これは、国内の新車販売が低迷して、とくに『レガシィ』がモデル末期だったことが影響した。軽自動車『プレオ』もモデルが古くなっており、落ち込んだ。
売上高のうち、国内は同5.1%減の5992億円と減収だったのを同5.7%増の7730億円だった海外がカバーしたため、売上高は伸びた。新車販売台数は、国内が同7.1%減の24万6000台、海外が同5.7%増の29万5000台だった。
経常利益は同25.2%減の585億円と落ち込んだ。当期純利益は334億円。2002年3月期連結決算で特別損失を大幅に計上したため、前年度比では10.6%増と増益となった。
2004年3月期連結決算の見通しは、売上高が同5.7%増の1兆4500億円、営業利益が同8.2%減の620億円、経常利益が同2.4%増の600億円となる見通し。主力車種のレガシィをフルモデルチェンジして日本、欧州で発売するのに加え、軽自動車も年内にフルモデルチェンジして販売拡大を目指す。新車販売台数は同5.2%増の56万8000台を見込む。