今回発表された『XC90』はボルボ初のSUVとなる。日本に導入するタイプは全車が7人乗りとなっており、サードシートは身長160cm程度の人(子供や小柄な女性)であれば快適に過ごせる居住性を確保しているという。もちろんボルボが誇るように安全性は充分に確保されており、カーテン式エアバッグもしっかりとフォローするようになっている。
北米ではサードシートの無い5人乗りがメインとなっているが、PAGインポート(フォードグループ高級車グループの日本法人)でボルボ車のテクニカルトレーニングを担当する牛島淳さんは「既存のエステートとの差異を確実にするためにサードシートが必要だった」と話す。
5人乗りのクルマで良いのならば、既存のボルボラインナップで充分にカバーできる。それを超えたプラスアルファを求める顧客にアピールできるというところが新しく、また既存の顧客以外にもセールスの幅を広げるチャンスがあるようだ。
また、このサードシートは完全に折りたたむことが可能で床面もフラットになるが、「必要ないという顧客のリクエストがあればレス設定も可能になる」と牛島さんは説明する。ただしサードシートを外したからといって価格が安くなるわけではないので注意が必要だ。