ボルボというと四角いというイメージがある。しかし70年代以前は丸いデザインで、20年ほど前から日本に導入された四角いボルボが我々日本人にボルボ=「四角」というイメージを持たせている。
「この『丸い』デザインについて、本国スウェーデンのデザイナーは『時代の要請』である、と言っています。それは、空気抵抗など空力特性などもを総合した結果です。70年代以前の丸いデザインに戻った、というスタンスですね」とはボルボ・カーズジャパン商品企画の桜庭徹部長。
「以前マーケティングリサーチを行ったところ、ボルボを買わない、という一番の理由がその四角いデザインにありました。ユーザー調査でも『形は嫌いだが、 安全だからボルボ』という意見がありました。ボルボはスタイリング以前に、家族で乗って、安全を実感してはじめて満足していただけるクルマでしたが、これからはデザインは重要です。本質的なものがデザインとどこで融合しているか、というのが課題です」と桜庭部長は説明した。
今回のプレゼンテーションで、ボルボのビジョンは、「安全性」、「高品質」、「環境への配慮」、そしてこれからはそれに加えて「デザイン」、「走行性能」であると主張した。