『RX-8』は新開発されたロータリーエンジン“RENESIS(レネシス)”を搭載しているが、マツダとしては「ロータリーエンジンを復活させた」という思いが強いようで、RX-8車体の各所にロータリーを模ったモチーフがいろいろと配置されている。
一番目立つのはボンネットだろう。前田育男チーフデザイナーいわく「ここはデザインというより、実用的な面の方が大きい」という。軽量アルミ製ボンネットを採用しているため、バルジを加えないと強度的な不安があったという。どうせやるなら…ということでロータリーを模ったものにしたという。インパネのセンターコンソール上部と向きあうようにラインがつながっているところも見逃せないポイントだ。
エクステリアにはフロント/リアの各バンパー下部にもロータリーモチーフがあり、特にリアはオプションのリアフォグランプも設置できるのでさらに目立つ。
インテリアではシートバックのベゼル、MT車のシフトノブ。オプションとして用意されたエンジンスターターボタンなどがある。
最近では三菱『コルト』が同車を特徴づける“ワンモーションフォルム”を模ったモチーフを車内各所に配置するなどしているが、そのクルマの特徴を端的に表現したモチーフを置くことはデザイン上の遊び心と余裕を感じさせるアイテムにもなっている。