日野自動車は、中型トラックの『レンジャープロ』シリーズにエアサスペンション設定車を拡大して9日から発売した。
エアサスペンション車は輸送品質を重視するユーザーからの要望が強い。今回は中長距離用輸送の用途が多いフルキャブ(ベッド付き)車への拡大設定で運転者の疲労軽減にも役立つ。
今回、エアサスペンションの設定を拡大するのは、4t積フルキャブ車と8.5t積フルキャブ車の合計10車型。
設定するエアサスペンションは、4バック式のトレーリング・エアサスペンション。リーフサスペンションと比べて荷台振動を53%低減して走行中の荷傷みを防止する。ハイトコントロール機能を標準装備、荷台の高さを上方に100mm、下方に55mm調整が可能で、荷役作業に最適な荷台高さに調整し労力を軽減できる。また、エアサスペンション効果で、積車時のキャブ振動を約30%低減し、運転者の疲労も軽減できる。
価格は、「KK-FD1JMEG」がリーフサスペンションより30万円アップとなる600万5000円。販売目標は年間1050台。