スズキは、鈴木修会長の長男である鈴木俊宏氏を新任取締役に選任する役員人事を内定した。6月27日の株主総会後の取締役会で決定する。ポスト鈴木修会長を巡っての争いが本格化してきた。
ワンマンでスズキの経営を長年支配してきた鈴木修会長は73歳と高齢で、後継者争いが注目されている。鈴木修会長の娘ムコである通産省出身の小野浩孝氏がすでに取締役に就任しており、これまで最有力候補とされてきた。
しかし今回、鈴木修会長の長男の俊宏氏が44歳の最年少取締役に就任することが決まり、ポスト鈴木修を巡るトップ争いが本格化する。鈴木修会長としては、両氏を競わせる腹づもりのようだ。4月1日付けで社長に就任する津田紘氏の後任として、スズキ一族の社長就任があるかもしれない。