空車タクシーを通行禁止にする新規制---東京都港区

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警視庁は27日、客待ちを行うタクシーの列によって一般車の通行が困難になることが顕著な東京都港区の2カ所の繁華街で、空車と迎車のタクシーの通行を禁ずる処置を4月1日から実施することを明らかにした。

警視庁・交通部によると、今回新たな通行規制が実施されることになったのは、港区の地下鉄・赤坂見附駅西側周辺と、JR新橋駅東口周辺のいずれも繁華街の一部。これらの地域では平日の午後8時ごろから客待ちをする空車のタクシーが列を成し、一般車の通行が困難になるほどの状態になる。また、店側が配車を要求した迎車のタクシーは客が出てくるまで店の前で待機するため、これらが移動しないことには道路が全く使えなくなってしまうことも珍しくなかった。

このため警視庁では空車や迎車のタクシーを繁華街内の道幅が狭い一方通行路などに滞留させないため、これらの通行規制を実施することになった。4月1日以降、平日の午後7時から翌日の午前1時までの間、繁華街へのタクシーの流入をシャットアウトし、道路としての機能を確保することが狙いだという。

警視庁では導入の結果を見て、他の地域にも順次拡大していく方針だが、不景気によって空車率が年々高まっているタクシー業界にとっては死活問題にもなりかねず、今後反発を呼ぶことは必至とみられている。

《石田真一》

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