開幕戦で4位完走と53戦ぶりに表彰台を逃すという残念な結果に終わったディフェンディング・チャンピオンのミハエル・シューマッハ(フェラーリ)。次のレースまでの短いオフを妻コリーナや親しい友人たちと、太陽と海に囲まれた場所でリラックスして過ごしたという彼は、精神的にも肉体的にもバッチリ充電できたようだ。
「メルボルンではいくつかのいい面も見えたことを忘れてはならないね。まず第一に僕たちの旧型マシンが絶対的な競争力を発揮できたということ。信頼性においてもパフォーマンスにおいてもね。僕たちにとって初戦はそれを証明するためのレースだったから」
「セパンでニューマシンを投入すべきだという人もいるみたいだけど、マレーシアに向けて不安は全くない。チーム内でそういったことが話し合われたことすらないんだ。僕はセパンのように極めてコンディションの厳しいサーキットでは、よく知ったマシンを使う方が有益だと考えている」
「ライバルとの差は縮まってきているから、より白熱したバトルが展開できることは明らかだ。いっぽうメルボルンで4位に終わったということは、メルボルンの金曜予選みたいに僕が第一走者にならなくていいということ」
「最終的に、僕はマレーシアで勝てるチャンスは充分にあると自信を持っているよ。あそこでのフェラーリの勝利は伝統みたいなものだから、それを伸ばしていきたいと思っている」とコメントにも余裕が感じられる。