2003年春闘で、ホンダは年間一時金6.5カ月の要求に対して0.1カ月少ない6.4カ月とすることを労組に伝え、事実上妥結したことを明らかにした。国際競争力の低下を懸念、前年並みの回答で、満額回答のトヨタ、日産と比べて差がついた格好だ。
ホンダ労組は好調な業績を背景に、過去最高の一時金を要求する代わりにベア要求を断念した。交渉で、組合側は一時金は業績に連動するとして6.5カ月の支給を求めていたものの、経営側が先行き不安が強いことや国際競争力の低下を招くとして、前年並みの支給を決めた。
トヨタはベアを要求しない代わりに別枠6万円の支給と過去最高の一時金、日産はベア1000円と一時金でともに満額回答した。好業績をあげているホンダが満額回答とならなかったため、従業員のモチベーションも下がる可能性も。