国土交通省は10日、1級整備士試験合格者を全国の運輸支局などで公表した。受検者9107人中、筆記と口述、実技の3試験を突破した合格者は全国で330人。合格率3.6%という、超難関試験となった。
合格者の83%をディーラー出身者で占めたほか、15%は整備専門学校の講師陣で、独立系整備工場の合格者は0.9%に過ぎなかった。年齢では30代が68%と圧倒的。29歳以下21%、40代11%などとなっている。また、合格者はすべてが男性で、女性メカニックはゼロだった。
1級整備士は制度創設から50年あまりを経て今年、初めて検定試験が実施された。車両に多く搭載されている電子制御技術ほか、環境保護などの専門知識を持つ。