気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年2月5日付
●米国の新車販売息切れ、1月実績景気回復遅れ影響(読売・11面)
●三菱重工、新型の人ロボット開発、異常通報、会話もOK(東京・1面)
●ホンダ、中国でエンジンなどの生産拡大(東京・8面)
●自動車部品メーカー、勝ちに行く工場閉鎖回復基調も競争激化(産経・8面)
●トヨタ、北米に6番目の工場テキサス州に建設予定(日経・11面)
●ホンダ、中国で10%値下げミニバン、200店体制で拡販(日経・13面)
●トヨタ・張社長に聞く「春闘、働きがい議論の場に」(日経・14面)
ひとくちコメント
北米に拠点を持つ自動車各社の発表によると、1月の新車販売台数が、業界全体で前年同月比2.0%減と2カ月ぶりにマイナスとなったという。きょうの朝日などが取り上げているが「自動車ローンのゼロキャンペーンなどで売上げが急増した昨年12月の反動に加え、米景気回復の遅れなどを背景に新車需要が再び息切れした」(読売)と見られる。ただ、日本勢は、ホンダ、日産はプラスで推移したものの、トヨタは昨年の大幅増の反動でマイナスとなった。
こうしたなか、トヨタは、北米で6番目となる車両工場をテキサス州サンアントニオに建設することを決めたと、きょうの日経と東京が報じている。発表は現地で10日の予定。記事によると、2006年から小型トラックを年間10-15万台生産するという。トヨタの北米シフトが一段と加速する。