VW=フォルクスワーゲングループにはベントレーの他、ブガッティやランボルギーニなどの高級車メーカーが揃っている。その中でベントレーはどういう位置付けになるのか。記者がその疑問をぶつけると、アジア・中東担当のジェフ・ダウディング・マネージメントディレクターは「たしかに我が社はVWグループの一員となり、グループが保有するリソースなどを使える立場になりました」という前置きから話し始めた。
「だからといってベントレーの良さが失われたわけではなく、私たちは私たちのファクトリーをこれまでどおり持ち、『コンチネンタルGT』も私たち自身の手で作り上げている」と説明する。
さらに「ベントレーを支持する顧客を我々はすでに獲得している。そうした顧客の中にも趣向に応じて他のブランドの高級車を選択するということはあるだろう。ただし、それはVWグループに我々が加わる前からも行われていたことであり、それぞれのブランドがそれぞれの特色を持ったクルマを作り、それを売っていくということに変わりはない。つまり実際は何も変わっていないということだ」という強気の発言も。
「我々は我々のやり方を変えるつもりはない。それはこのコンチネンタルGTにもウイングドBのエンブレムが輝いていることからもわかるだろう」と、クルマを示しながら微笑んだ。