ホンダはスポーティな『エレメント』SUVをミュージックスタジオに変身させ、デトロイト・オートショー見学者を驚かすと同時に楽しませてくれた。『スタジオE』コンセプトがテクノビートにのって舞台に登場すると、カメラのフラッシュがクラブのストロボのように光った。
アメリカン・ホンダのトム・エリオット副社長は、スタジオEはクラブDJのライフスタイルを念頭に開発された、と説明する。このキュートなSUVは“アウトドア”からは最も遠いところにいる。アーバンでインダストリアル、だ。
車内には楽器やターンテーブルと接続されたコンピューター、42インチ・プラズマTV、800Wイクリプス・オーディオシステム(3アンプ、11スピーカー)が搭載され、作業用の椅子もある。椅子をたためば、大形の機材を積むスペースになる。
「スタジオEはあくまでもコンセプトだ」とエリオット副社長。「エレメントの窓をパネルサイドに改造して、何ができるかという一例なのだ」。ということは、ホンダでは今回のスタジオEにかぎらず、様々なアイデアが検討されているということだ。