2001年12月、カー用品店とメーカーのキャッシュバックキャンペーン、3公団の期間限定割引で初期投資は回収できると考え、ETCをセットアップした。それから1年あまり。主に関越道、中央道などの都市間高速を利用してきた。
01年11月頃に出たETC車載器は、本体の他にセットアップと取付け費を加えると、安くても4万円もした。現在、安いものだと2万3000円ほど。かなり安くなったとはいえ、高速道路をあまり利用しないユーザーからすれば高い買い物であることは確か。
昨01年12月下旬にようやく全国で60万台がセットアップされたが、全車両台数の1%にしかなっておらず、料金所渋滞の解消には至っていない。普及しない理由は、車載器が高いことがまず上げられるが、それ以外にはETCを利用する環境が不完全なことが考えられる。
ハイウェイエキスプレスのHPなどの資料を見ても、ETCユーザーの不満として、ETC専用レーンが少ないことがまず挙げられている。ETCレーンが4つもあるのに、それら全てがETCと一般との併用レーンとなっているような料金所もある。ユーザーは、料金所でのスムーズな通過を望んでETCを導入したはずで、料金所で窓を開けずに済むという理由では導入していない。
また、割引制度もハイウェイカードと同等の割引率というのもETCユーザーとしては納得行かないことだろう。前払いのために、インターネットか有料電話でETC-PLAZAにアクセスする必要があり、事実上ハイウェイカードよりも割引率が悪いことになる。ETCが料金所渋滞の解消を担っていることと、料金所での人件費削減に貢献していることも考えれば、割引率はサービス開始当初に行った期間限定割引と同率の割引を行うべきだろう。
今年3月首都高などでETCを利用できる料金所が増加する。それも大事だが、ETCユーザーを増やし、料金所渋滞の緩和を図る策をそろそろ国土交通省や道路公団は考えてほしい。