【新聞ウォッチ】自動車と電機の業界格差から何を学ぶか……

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日読売毎日産経東京日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年11月22日付

●トヨタ式で食品物流、豊田自動織機、丸紅と提携へ(読売・10面)

●新日鉄、上海宝山製鉄、自動車用鋼板事業、来月にも合意(読売・10面)

●日本一のトラック、新キャタピラー三菱が「CAT793C」国内販売へ(毎日・10面)

●都交通局、都バス2路線の民間委託「はとバス」認定へ(東京・25面)

●日本信販社長が辞任、切れぬ「腐れ縁」奥田・日本経団連会長ら財界うんざり(産経・3面)

●トヨタ「サイファ」受注が好調(産経・10面)

●社説「自動車と電機の明暗から何を学ぶか」(日経・2面)

●都内個人タクシー迎車無料、月内にも一部申請(日経・12面)

●トヨタ系の部品メーカー、中国・天津の拠点増強(日経・13面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車が空前の収益を上げているのに対して、なりふり構わぬリストラに追い込まれている日立製作所、松下電器産業。両業界の格差は2002年9月中間決算の業績にも歴然として表れている。こんな書き出しできょうの日経が自動車と電機の明暗をくわしく分析している。

一般の記事ではなく社説で取り上げているのがユニークだが、それによると、明暗が分かれた点について、第1には経営体質や競争体質の差が大きいこと。第2は事業構成の問題。第3は製造技術の問題と3点を指摘している。さらに、「両業界が描いた明暗を見ると産業界が取り組まなくてはならない問題が浮かび上がってくる」とし、「不振の業界には電機が直面している課題が同じように当てはまる点が少なくない」と結んでいる。

社説では触れていないが、電機でも業績好調の企業もあれば、自動車業界でも同じである。つまり、業界という大枠で判断するよりも筆者は個々の経営体質の差で明暗が分かれるような気がしてならない。

《福田俊之》

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