韓国でもセダンは徐々に売れにくくなる風潮にあるようだ。今回市販車として出てきたモデルでは乗用車タイプが何とか主流を保っていたが、コンセプトカーに目を向ければ、これが見事なまでに各社ともSUVを押し出している。
キアは2台のコンセプトモデルを会場に持ち込んでいる。『KCV-I』 は未来のスポーティミニバンをテーマに作られている。シーケンシャル操作のトランスミッション、走行情報を映し出すヘッドアップディスプレー、ミラーに代わりに動作するCCDカメラなど。アルミむき出しのインテリアはいかにもコンセプトモデルといった感じだが、今の韓国の勢いは「そう遠くない将来に出てきそうだな」と思わせてしまう。
もう1台はオフロードをいくRVをイメージした『KCV-II』だ。RVにもかかわらずガルウイングを採用するなど遊び心満点。スタイリングからも「韓国人のイメージするかっこよさってこうなんだな」いうことを強烈にアピールしている。実際、韓国人プレスからはかしこまった「良い」ではなく、スラング的な「すっげぇいい」という声が飛び交っていた。取材している記者自身、思わず「素」になってしまう良さがそこにはあったようだ。