ホンダは22日、年内に発売する予定の燃料電池車『FCX』のプロトタイプを発表した。従来の実験車『FCX−V4』にくらべ航続距離を315kmから355kmに延長したほか、最高速度を140km/hから150km/hに高めた。国土交通省の認可を待って首都圏地域に限定してリース販売を開始する。
ホンダはすでに米ロサンゼルス市と5台のFCXをリース販売することで基本合意している。日本で発売するモデルも米国仕様と基本仕様は同じになる。今回発表したプロトタイプが国内での市販モデルとなるもので公道での走行確認と最終調整を行って発売する。
プロトタイプは実験車のFCX-V4にくらべ航続距離や最高速度を高めたほか車両の全長を40mm短くし車両の取りまわし性を改善した。またフロント・リヤバンパーのデザインを変更するとともにエネルギーマネジメント状況や走行可能距離などの情報表示する新開発の3眼メーターを採用した。ホンダでは販売先やリース料などは今後決定するとしている。