新型『ムーヴ』のインテリア・テーマは「くつろぎ、質感の追求、誰にでも使いやすい」。全てにわたってこれらが貫かれている。
新型ムーヴのインテリアデザインを担当したダイハツデザイン部スタジオグループの阪口庸介係長によると、「今までのクルマはセンタークラスターを強調し、縦基調。しかし新型では横基調にこだわった。その理由は広々感。ムーヴの伝統であるベンチシートとともに、軽自動車とは感じさせない室内空間で“くつろぎ”をねらった」という。
軽自動車に感じさせず、ヨーロッパ車の雰囲気さえ感じるセンターコンソールは、凹凸をなるべく無くし、収納にはほとんど全てに蓋が取り付けられている。これはデザインのすっきり感、質感の向上、収納物の飛び出しに対する安全性に寄与している。
さらに、従来にはないほどの大きさのメーターを設置。またドア回りまでも含めてスイッチというスイッチ全てに照明がつけられているとの念の入れよう。「トヨタ『セルシオ』クラスのクルマでも照明が付けられているのは少ない」と阪口係長。表示文字、アイコンもできるだけ大きく示され、“誰にでも使いやすい”のは明らかだ。