トヨタ自動車と日野自動車は27日、燃料電池ハイブリッドシステムを搭載した大型路線バス『FCHV-BUS2』が同日国土交通大臣認定を取得したと発表した。今後、ナンバーを取得し来月から首都圏などでの公道試験を開始する。バスの燃料電池車が大臣認定を取得したのは初めて。
同燃料電池ハイブリッドバスはトヨタが乗用車用に開発した燃料電池スタックとモーターを活用したもの。それぞれ2個ずつを搭載し路線バス用の出力を確保した。制動時の回生エネルギーを蓄える2次電池にはハイブリッド車『プリウス』に使っているニッケル水素電池を4つ搭載した。
燃料となる純水素を貯める水素タンクの容量も従来型の『FCHV-BUS1』の250気圧から350気圧に高めた。同タンクを5本、屋根に搭載し路線バスの走行パターンで連続250kmの航続距離を実現した。トヨタと日野は同バス4台で国土交通省や経済産業省、東京都が実施する公道走行試験にそれぞれ参加し耐久性や信頼性の確認を行い実用化につなげる考えだ。