シューマッハ独白「9.11の後は休養しようと思った」

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シューマッハ独白「9.11の後は休養しようと思った」
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世界中を悲しみに包んだ“9.11”から1年が経ち、ミハエル・シューマッハが当時の心境について語った。イタリアGP開幕を2日後に控えて発生した大惨事。そして9月15日にはCARTドライバー、アレックス・ザナルディを襲った両足切断という大事故。度重なる悲劇はワールドチャンピオンの心に大きな衝撃を与えたという。

「(欠場は)当然考えたよ。ツインタワーの崩壊とアレックス(ザナルディ)の大怪我は僕の人生の中でもキーピリオドだった。再びマシンに戻り、何事もなかったかのようにドライブするのは非常に困難だった。そんな気分にはなれなかったし、コクピットの中ではなく、どこか他へ行ってしまいたかった……。抵抗はあったが何とかマシンに戻る決意をしたんだけど、心ここにあらずだった。身体はコクピットにあっても、心は別の場所にあるようだった

「でもグランプリのためにアメリカに渡ってから、僕の気持ちはだいぶ落ち着いたんだ。まだ動揺しながらもなんとかショックと向き合っているアメリカ人たちを目の当たりにしたからね。強い心を持ち、普通の生活に戻ることでまた新たなスタートを切ろうと努力していた人たちの姿を見て励まされたよ」とシューマッハ。

フェラーリのテクニカル・ディレクター、ロス・ブラウンは当時のシューマッハについて、「あの悲劇にはかなり打ちのめされていたようだった。実際に引退の話も出ていたよ。でも何日かじっくり考えた上で、彼は自分がどれだけレースを愛しているか気が付いたんだ」と語った。

《レスポンス編集部》

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