『G-BOOK』で行うことができるのは、音楽や地図データのダウンロードだけではない。将来実現する家庭内に設置されたホームサーバーにアクセスすることで、家電の遠隔操作も可能だ。家に着く前に照明を灯したり、エアコンのスイッチを入れることができる。
これは固定のIPアドレスを付与したホームサーバーに対し、G-BOOKセンター経由でアクセスすることで可能になる。クルマ、あるいはUCS(ユーザー・カスタマイズド・サーバー)に予めホームサーバーのIPと、コントロール用のコードを登録。あとはG-BOOKの通常操作と同じようにタッチパネルか、音声による指示を行えばインターネット経由でホームサーバーに「○○を動かせ」とコマンドを送る。コマンドを受けたホームサーバーは効き備え付けのリモコンと同じ信号を赤外線で飛ばし、それを機器が受信することで実行される仕組みだ。
リモコンと同じ赤外線を使うことで、どんな機器にも対応することができ、今回ホームサーバーのサンプルモデルを出品していた日立製作所の関係者によると「相性問題もほとんど生じない」という。
クルマから家電の遠隔操作を要求するシチュエーションがどれだけあるのかは疑問だが、「旅行などで不在中に家の照明を灯すことで防犯対策とすること」ができたり、「うっかり消し忘れて急いで家に戻る」ことが無くなるという意味では良いのかもしれない。