夏を総括! ---道路公団の“なんちゃってリストラ”や、懲りない道路族

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世の中はおおむね夏休みだったわけだが、もちろん世の中は動いている。道路公団の“なんちゃってリストラ”や、懲りない道路族など働いて(?)いる人もいた。ヒートアイランド現象解消や道の駅のバリアフリー化、「あんしん歩行エリア」制度などうれしい知らせも。

8月12日
軽自動車にも字光式ナンバー---軽自動車検査協会は、9月1日から軽自動車に字光式ナンバープレートを導入する。価格は、登録車の字光式プレート(約1万9000円)とほぼ同等という。9月から東京、大阪、名古屋など24都府県に導入し、11月には残る23道県でも導入する予定。字光式は分類番号の末尾が7になる。

8月12日
トラック業界も首都高値上げにNO!---関東トラック協会は、東京線の値上げを検討している首都高速道路公団に対し「値上げは断固反対」などとする意見書を出した。公団は中央環状王子線が開通する今年年末にも東京線を値上げする予定だが、同協会は「むしろ料金を下げたり、環状線を早期に完成させて高速道路へ誘導するべき」と主張している。

8月13日
暑い都会を何とかしろ! 国交省が連絡会議---国土交通省は13日、都市部のヒートアイランド現象を解消させるため「ヒートアイランド対策連絡会議」を設置した。都市計画や道路環境、住宅施策など、関連部局の調査結果や対策事業などを持ち寄り、効率的な対策を打ち出す。

8月13日
道の駅もバリアフリー化へ---国土交通省は13日、「道の駅」、52カ所を新たに登録した。これで「道の駅」は全国で701カ所になった。「道の駅」は、地域振興とドライバーの休憩を目的に作られる施設。道路局長通達に基づく設置要綱を満たせば申請・登録できる。国交省は今年3月に設置要綱を見直し、新たにバリアフリー化項目を盛り込んだ。既存の「道の駅」でも順次、改修が進む見通し。

8月14日
道路公団、“なんちゃってリストラ”開始---日本道路公団などが2003年春の定期採用を今春の半分に絞り込むことが明らかになった。破綻状態の本四公団は採用を見送る。自然減を含めると、4公団の職員数は今年4月の1万1540人から来年4月には1万1270人に減る見通しだが、民間企業に比べて甘いとの指摘も。

8月15日
抜け道車両、許しません! 国交、警察が歩行者保護対策へ---国土交通省と警察庁は、歩行者や自転車事故が多発している地域を対象に、道路に段差を設けたり、車両進入規制をかけたりする「あんしん歩行エリア」制度を来年度から導入する。対策の対象地域を1km四方とし、エリア内の幹線道路については歩行者と車両の分離を徹底。自転車などが通りやすいよう段差もなくす。一方、生活道路は自動車の進入規制を敷いたり、車道に段差やクランク部を設けて通過速度を落とすなどし、事故発生を防ぐ。

8月16日
懲りない道路族、「まず建設ありき」のあり方検討会---自民党の「高速道路のあり方に関する検討委員会」は、19日から独自改革案の検討を始める。当日は、古賀誠道路調査会長が「高速道路の建設・管理は国が責任を持つ」ことを前提に、改革の方向性を示した「論点整理」を示す予定。道路族は、道路用地の借地方式や、規格・工法の見直しなどのコスト削減と引き替えに、何としても現行の整備計画にある高速道路を建設したい考え。ただ、公団改革は小泉首相が設置した第3者機関「道路関係4公団民営化推進委員会」が藤井JH総裁の交替を求めるなど、圧倒的な存在力を示しており、小泉首相の支持率回復もあって与党道路族は旗色が悪い。

《編集部》

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