クライスラーが先月インセンティブの一環としてパワートレインのメーカー保証を7年/7万マイルに引き上げたが、今度はスズキがそれを上回る7年/10万マイルのエンジン/トランスミッション保証を打ち出した。
アメリカではすでに現代と起亜が10年/10万マイルという保証を始めているが、この保証は5年目以降は免責額が生じる、などの制限付き。スズキが新たに打ち出したものは制限なしだ。スズキは今年度の上半期売り上げが昨年比で3%減とやや苦戦。またJDパワーの初期品質調査でも昨年より順位を落としている。
巻き返しのためのインセンティブではあるが、同時に米国スズキのトップは今回の保証延長を「JDパワーなどの調査よりも実際はすぐれた品質であることを証明するため」だとコメントしている。
0%金利キャンペーンでは足並みを揃えたアメリカの自動車メーカーだが、保証期間に関しては今のところGM、フォードはクライスラーにあわせるつもりはない、としている。しかし0%キャンペーンも頭打ちとなり、今後保証期間のインセンティブなどで販売競争が激化する可能性は高い。