淡路多重衝突事故---「今後は整備をキッチリやります」と言われても…

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今月11日、兵庫県淡路町内の神戸淡路鳴門自動車道の下り線で、エンジントラブルを起こした大型トラックから噴出された白煙で視界を奪われた大型バスなど10台が次々に衝突し、45人が死傷するという事故が起きたが、白煙を吹き上げて事故を誘発させたトラックを所有する運送会社は17日、国土交通省四国運輸局香川運輸支局に対して道路運送法で義務付けられている自動車事故報告書を提出した。

問題のトラックは明石海峡大橋を通過中、エンジンに搭載されたターボチャジャーが何らかの原因で大破し、加熱したタービンにオイルが付着したことで大量の白煙を吹き上げるというトラブルを起こした。タービンブレードは全て破壊され、本来はターボとは全く関係のないエンジンオイルのほぼ全量が無くなっているなど、メーカーの担当者も首を傾げるような問題が13日に行われた調査で明からなっている。しかし、このトラックは昨年9月の車検以後、法律で定められた3カ月ごとの定期点検を全く行っていなかったことも発覚。整備不良が事故の要因につながったのではないかという見方も強い。

点検を行っておらず、整備記録簿を残していなかったことについては、このトラックを所有する運送会社も認めているが、この会社は17日、道路運送法で提出が義務付けられている自動車事故報告書を国土交通省四国運輸局香川運輸支局に提出している。この報告書には事故の経緯と、今後は日常点検や法定3カ月点検を欠かさず行い、再発防止に努力するなどの報告がなされていたという。

事故を起こしたトラックについては、ターボの破損が整備不良によるものか、製作工程上のミスによるものなのかをメーカーが調べており、結果がわかるのは早くとも8月中旬になってしまうようだ。

《石田真一》

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