日本自動車工業会は5月の自動車輸出実績を発表した。四輪車輸出台数は前年同月比25.6%増の36万246台で、5カ月連続で前年同月を上回った。
車種別では、乗用車が同26.6%増の31万897台と急増した。このうち、普通乗用車は同34.6%増の19万1557台、小型乗用車が同15.4%増の11万9243台だった。国内販売の不振なトラックも輸出は好調で、同21.6%増の4万5554台となった。小型トラックが同2.1%減の4878台とマイナスだったが、普通トラックが同25.3%増の4万673台だった。
輸出が好調なのは、北米、アジア、欧州と主要市場が大幅に伸びたのが主因だ。とくに、米国は同34.1%増の13万7171台だった。メーカー別でもトラックを含む全メーカーが前年を上回った。単月で全メーカーがプラスとなるのは1997年5月以来、5年ぶり。ただ、米国市場はビッグスリーが低迷しており、輸出の急増は貿易摩擦の再燃も危惧される。
●株式市場のチェック漏れはありませんか。メールマガジン「デイリーニュースランキング」では、毎日、自動車業界の株価の動向をウォッチングしています。ぜひ読者登録を。---