アリゾナ州から「少なくとも3人の警察官がフォード『クラウンビクトリア』を使ったパトカーで高速カーチェイスの末の火災事故で死亡した」と追及を受けていたフォード。当初は「車には欠陥はなかった」と主張していたフォードだが、他州からも同様の訴えが起こされた結果、原因追求についてアリゾナ州の検事長と共同で進める、とのコメントを発表した。
火災の原因は燃料タンクの構造にある、と見られているが、これを受けてフォードでは業界で始めて、ビクトリアの燃料タンクにレースカータイプのゴム製保護膜を設置することを提案。
このゴム製保護膜つきのビクトリアは、2つの委員会によってテスト、評価される。一方の委員会をアリゾナ州検事長のジャネット・ナポリタニが、他方をフォードの環境・安全エンジニアリングのバイスプレジデント、スー・シックが担当する。
しかし「すべてのクラウンビクトリアをリコールするべき」という意見も根強く、フォードにとっては苦しい展開となりそうだ。
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