新型『ポロ』のインテリアデザインの意図・カラーデザインについて、フォルクスワーゲンAG研究開発部門A0/A00クラスのプロダクトマネージャー、クリスティアン・ビュアマンに話を聞いた。
---インテリアのデザイン意図は?
「直線と曲線を効果的に使って心地よいフィーリングを出そうとした。曲線はハンドルや、ドアトリムを分けるラインに使われいる。直線は機能を象徴し、曲線はエモーショナルを表している。これらが融合されて、デザイン上において機能とエモーショナルのバランスをうまく表現していると思う」
---同じくインテリアカラーの意図は?
「インパネやドア周りは、ダークな色と明るい色とに分けてコントラストをつけている。人間はコントラストがあるところに目が行く。それが心地よいコントラストであれば、さらに楽しさまでも感じる。ポロの場合、もしこれがすべてダークな色使いだったら緊張感がなくつまらないだろう」
---ドアノブや、シフトレバー周りに配されたクロムについて、使うと指紋やホコリが目立つのでは?
「運転席のスペースはドライバーにとって自分だけのパーソナルな空間。これはちょうど身に付けた腕時計をいつもきれいにしておくように、個性を重視する人ならいつも気を使って磨いておくだろう」
「たぶん腕時計に気を配らない人はポロにも乗らないだろう。クルマは地下鉄とは違う。経済性や効率性を考えれば地下鉄のほうが勝るが、クルマで得られるものはそれ以上に大きい」