ホンダは24日、全世界で250万台以上の大規模リコールを発表した。エンジンのイグニッションスイッチの接点部に流れる電流が大きいため、始動操作を繰り返しているうちに接点の間隔が開き、走行振動で接点が動いてスイッチがカットされ、エンジンが止まるおそれがある。
すぐに再始動できるが、高速道路走行中などにエンジンが止まると追突される可能性が高く危険だ。国内届出分は、96年8月から99年4月に生産した『S-MX』、『オルティア』、『パートナー』、『インテグラSJ』、『ロゴ』、『キャパ』、『ライフ』、『プレリュード』、『オデッセイ』、『CR-V』の10車種、合計72万418台と、99年5月から12月にカナダから輸入したミニバン『ラグレイト』、2112台、さらに98年10月から99年10月にアメリカから輸入した『インスパイア』、『セイバー』の2万887台。
日本以外にアメリカで134万台分、カナダで19万台分、他の輸出国で25万台分のリコールを実施する。リコール費用は全世界で227億円だが、今期の業績予想には織り込み済みという。