国土交通省・中部運輸局は13日、静岡県の裾野市運動公園陸上競技場で25日に開催される横浜F・マリノスとワールドカップ・ウルグアイ代表チームの試合の際、最寄り駅と競技場間に定額運賃のタクシーを期日限定で認可した。全国で3例目になるという。
これは裾野市を拠点とするタクシー2社が中部運輸局に認可を申請してしたもの。競技場最寄りとなるJR御殿場線岩波駅との間、およそ3.9kmを1200円の定額運賃で結ぶ。通常、この区間の平均的な運賃は1250円だが、競技場までの道路が混雑して渋滞が発生した場合、時間ごとの運賃が加算されることとなり、全く前に進まないにも関わらず400円程度の上乗せが発生してしまう恐れがある。
今回のチケットは完売しており、事前にかなりの混雑が予想されているが、タクシー会社としては最大の稼ぎ時に客を逃すことはしたくないわけで、今回の申請に至った。
期日限定認可によるタクシーの定額運賃制度は今年2月に導入され、同様のケースはこれまでに2例ある。今回はワールドカップ関係の親善試合であることや、通常よりも安く運賃を設定して利用客の利便性などを図ったことが評価され、異例のスピード認可となった。