アメリカ国防産業協会は、アメリカ陸軍が近い将来ハイブリッド技術を軍用車両に取り入れ、戦闘車両としても使いたい意志があることを明らかにした。
アメリカの戦闘車両のトップであるロス・トンプソン3世によると、1987年から2007年の間にアメリカ軍のヘビートラックの需要は2万台から3万台に増加するが、ミディアムトラックは20万6000台から8万3000台に、ライトトラックは17万4000台から12万4000台に減少する。というのも、軍の車両予算が年間12億ドルで、燃料やメンテナンスコストの削減を迫られているためだ。
そのためにはランニングコストの安いハイブリッドトラックを今後軍用車として利用していきたい、というのが軍の意志。ブッシュ政権もこれに同意しており、すでに昨年11月の次点で軍のオートモティブセンターに1200万ドルを投入、21世紀の軍用車としてのハイブリッド開発に取りかかっている。ただし対象となるのはビッグ3のみ。
来年は無理でも5年以内に軍用ハイブリッドを開発し、その副産物として一般向けのハイブリッドトラックも開発したい、というアメリカ政府。ホンダやトヨタもうかうかしてはいられない?