気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年4月11日付
●日産、初の軽自動車を発売、短期決戦「ゴーン流」「モコ」で「マーチ」を釣る?(朝日・10面)
●日本の底力、まだまだあるぞ!富士重工業航空機用複合材料(産経・11面)
●就職希望トヨタ初の首位、昨年トップのソニー7位(読売・11面)
●この人、3月車名別販売台数4位の日産「マーチ」企画責任者・松岡俊光さん(東京・3面)
●広州本田、「オデッセイ」生産開始(東京・7面)
●東欧に拠点、トヨタ、人件費削減へチェコ工場着工(朝日・13面)
●三菱自動車、ダイムラー、エンジン相互供給(日経・11面)
●ゴーン社長表明「東風との合弁合意は数週間以内に」(日経・13面)
●日本車「欧州の攻防」プジョーに学ぶトヨタ(日経・13面)
●自販連、昨年度中古車登録1.7%減少(日経・13面)
ひとくちコメント
きようの各紙は久しぶりに自動車関連の記事で経済面が満載だ。国内では日産自動車が初の軽自動車『MOCO』(モコ)を発表すれば、中国・広州ではホンダが『オデッセイ』の現地生産を開始した。トヨタ自動車もプジョー・シトロエン(PSA)と共同生産する工場の着工式をチェコのプラハ郊外の建設予定地で開いた。
おまけの記事もある。読売などによると、リクルートが発表した大学生の就職人気ランキング調査で、トヨタが1962年の調査開始以来初のトップ(前年3位)になった。しかも、自動車メーカーの首位も初めてという。ちなみに前年まで5年連続トップのソニーは7位に転落、ホンダも前年の2位から4位に後退している。
注目すべきは日産で、業績不振から前年は73位だったのが、今回は25位へと大躍進。就職人気ランクも「V字型回復」となったわけだが、それにしても、トヨタは何でもナンバーワンと思っていたが「初の首位」という見出しでニュースになったのは意外である。