ホンダ『インサイト』、トヨタ『プリウス』に続きホンダの『シビック』ハイブリッドが投入されたアメリカ市場。今後フォードなどもハイブリッドに参入予定で、マーケットはますますホットになる。
ところが消費者レポートによると、消費者のハイブリッドへの反応は今ひとつ。理由は価格がネックとなっているためだ。現在ハイブリッドを購入すれば減税が受けられる、などの法案化が進められているが、ほとんどの消費者は「現在の価格より10%安くならないとハイブリッドは購入しない」と考えている。
しかも多くの消費者は「燃費の向上と大気汚染の減少という問題は、従来のガソリンエンジン車が提供する乗り心地や便利さ、パフォーマンスレベルを損なってまで得るものではない」と考えている、という。
またインターネットによる調査でも、「現在乗っているクルマと同型のクルマがハイブリッドで発売されれば買いたい」という意見が男女とも5割を越す程度で、コンパクトサイズに乗り換えてでもハイブリッドに、という人は少なかった。
つまり、現在のようなコンパクトサイズだけではなくミッドサイズ、ラージサイズなどにもハイブリッドが登場し、価格もガソリン車とあまり変わらず、性能もガソリン車に比肩する、というレベルにならないとハイブリッドが大きく市場を伸ばす可能性は少ないようだ。