チームメイト同士が接触するという残念なアクシデントに見舞われたジョーダン・ホンダ。追突されなければポイント獲得の可能性が高かっただけに、悔やまれる出来事となったが、レース終了後、即座に佐藤琢磨がジャンカルロ・フィジケラに謝罪し、両ドライバーの間にわだかまりはないようだ。
「ジャンカルロには本当に申し訳ないことをした。心から謝罪する。こんなこと起こってはいけないんだ。僕が見たのは1コーナーでトヨタが彼をプッシュしていたことと、ターン2で僕のすぐ前でサイド・バイ・サイドだったこと。不運にも僕が横に動いたために、ジャンカルロに追突してしまった」
「ステアリングとフロントウィングにダメージを受けたが、メカニックがピットストップで交換してくれ、ステアリング問題もなんとか解決できた。トップ10でフィニッシュできたことは嬉しいが、チームメイトの得点チャンスを台無しにしてしまったからね。レース後すぐに誤ったよ。彼の方もそれを受け入れてくれたんだ。彼の性格の良さを物語っているよね」と琢磨。
一方のフィジケラは「2台ともにトラブルなく完走できたのはよかった。でもタクマが僕にぶつかるというミスを犯し、ポイント獲得のチャンスをつぶしてしまったことは否定できない。でも彼はかなり反省しているようだし、すぐに謝りにきたよ。だからそのことについてとやかく言うつもりはない。これでいい勉強になっただろうね」とコメントした。
ジョーダンでは97年アルゼンチンGPで当時在籍していたラルフ・シューマッハが同じくフィジケラに追突、その後両者の関係が悪化した経緯がある。