気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年3月18日付
●日野、スカニアと提携へ、トラック事業、OEM供給めざす(産経・4面)
●F1マレーシアGP、RシューマッハV、トヨタ・マクニッシュ7位、ホンダ・佐藤完走9位(産経・257面)
●ニュース・ウオッチ/飲酒運転隠しに警察はどう対応したか(産経・28面)
●ハンドボール・日本リーグ、ホンダが4連覇(毎日・22面)
●マレーシアで「F1ブーム」首相が誘致の音頭/100億円サーキット(朝日・7面)
●こちら特報部・日産ベア満額回答、ゴーン氏「温情」の狙いは(東京・20面)
●科学技術政策、主要企業が協議、新日鉄、トヨタなどが新機関発足(日経・3面)
●鉄鋼輸入制限、米国内でも反発、自動車など「雇用脅かす」(日経・9面)
ひとくちコメント
日野自動車がスウェーデンの大手トラックメーカー、スカニアとトラックのOEM供給などを柱に業務提携することが明らかになった。きょうの産経など各紙が報じているが、第一報はきのう17日付の朝日の朝刊である。スクープ記事らしく1面4段の準トップという大きな扱いで、経済面には日本のトラックメーカー4社をめぐる資本・提携関係などを詳細に解説した関連記事まで掲載している。
提携に踏み切る背景には、排ガス規制の強化で、相互に補完しなから、開発コストを軽減するのが狙いということが上げられるが、業界関係者は別としてスカニアという知名度はなじみが薄い。後追いの日経でもスカニアを「フォルクスワーゲンの傘下」と注釈付き。
それにしても、最近、日野の記事が一般紙の紙面を賑わせている。親会社であるトヨタ自動車の某役員も「ウチよりも扱いが目立つ」と皮肉っぽく語っていたが、それも昨年夏、トヨタ出身の蛇川忠暉社長が就任してからだ。新聞・雑誌広告にも自ら登場するなど、パフォーマンス好きではあのゴーン社長も顔負けかもしれない。