日本自動車工業会は、政府がまとめた2000年度エネルギー需給実績の運輸部門が前年度比マイナス2.0%となったことを明らかにした。マイナスとなったのは1990年以降で初めて。
運輸部門のうち、貨物部門は輸送量全体が同3.2%増となった中で、輸送効率の向上で同4.7%減となった。乗用車部門は保有台数が増加し、ライフスタイルに大きな変化は生じていないものの、2010年新燃費基準達成車の増加で、同0.2%増にとどまった。
運輸部門全体のCO2削減では、単体の改善に加え、物流合理化や交通制御の高度化が必要だが、自動車メーカーとしても燃費改善や低公害車の車種拡大の効果が出ているようだ。