BMWが、VW(フォルクスワーゲン)傘下のロールスロイス&ベントレーの会長だったトニー・ゴットを採用し、新たに2003年からBMW傘下となる新ロールスロイスのボスに据えるという。3月から人事と組織改編の準備にとりかかる。
VWがグループ内でブランドの再編成を行った去年10月、ラグジャリーグループのヘッドにアウディ会長のフランツヨゼフ・ペフゲンが指名され、それが気に入らなかったゴットはロールスロイス&ベントレーを脱退したのだった。1998年に結ばれた契約に基づき、BMWは2003年をもってロールスロイスのブランドを手に入れることになっており、ゴットはそちらのボスに就任する。いっぽう分離したベントレーはVWグループに残る。
ゴットは、イギリスのグッドウッドに6000万ポンド(約110億円)をかけて建設中のロールスロイス新工場建設を、完成まで監督する予定。有名なグッドウッド・レーシングサーキットのすぐそばに位置するこの工場では、当面予定されている350人の従業員の募集をすでに始めている。