【新聞ウォッチ】タクシーきょうから規制緩和、ねらいはリストラの受け皿!?

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年2月1日付

●日産、最高グレードのスカイライン「350GT-8」追加発売へ(読売・13面)

●特集企画「売れる秘訣」(2)現地力、販売員定着で営業力強化(読売・13面)

●タクシー、低運賃、割引に拍車、改正運送法きょう施行、新規参入も容易に(産経・7面)

●小型車本場欧州へ攻勢、トヨタ「ヴィッツ」生産体制2倍に、ホンダ「フィット」主要国でも販売(産経・8面)

●政府、副大臣レベルの燃料電池のプロジェクトチームを設置へ(毎日・9面)

●車両盗難防止ビジネス花盛り、狙われても安心ガード(東京・8面)

●トヨタ、電子錠「スマートキー」住宅にも応用(東京・8面)

●セルフ給油出店加速へ、ガソリン値下げに拍車(日経・3面)

●フォード・ジャパン、2005年メドに日本で2万5000台目標(日経・13面)

●鉄でも超軽量車、新日鉄など世界の鉄鋼33社が共同設計(日経・13面)

●ホンダ、マツダ、アウディ、プジョー各社がリコール届け出(日経・38面)

ひとくちコメント

運賃値下げや増車は勿論、一定の要件を満たせばタクシー事業にも自由に参入できるという「改正道路運送法」が2月1日から施行。タクシーばかりではなくバス事業なども大幅に規制緩和される。きょうの各紙が、その改正に伴う具体的なサービスを取り上げている。

朝日は、「福祉タクシーに活路」という見出しで、身体障害者や介護が必要な高齢者らを対象にしたサービスに力を入れる会社も増えそうだと報じている。東京も最終面に「お試しあれ! 個性派タクシー」とのタイトルで特集企画を掲載、成田空港と都内を9人乗りのワンボックスカーで往復する低運賃の乗り合いタクシーやハイヤー並みの運転マナーや接客態度が売り物の「黒タク」などを紹介している。

第2の人生でハンドルを握る脱サラ運転手も多い。リストラの受け皿になっているわけだが、道路事情に不慣れだったり、過酷な勤務体系にグチをこぼしたりするケースも目立つ。自由化の波で、あの手この手のサービス合戦もいいが、目的地まで静かに安全に運んでくれるなら、筆者は充分満足するが……。

《福田俊之》

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