【新聞ウォッチ】バス事業再編にも乗り遅れた? 三菱自工ふそう

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年1月17日付

●商業改正要綱案、取締役会に米型導入、社外取締役の専任義務付けは見送り(読売・1面、8面)

●奥田日経連会長が再度強調「賃下げ視野」−春闘早くも舌戦(毎日・11面)

●富士重工、バス撤退検討、受注8割の日産ディーゼルが発注中止(東京・6面)

●連載企画「高速道路は必要か」(上)当てが外れた活性化(朝日・4面)

●排ガス浄化装置なしのディーゼル車の業者、来年度から都庁駐車場は「禁止」(朝日・30面)

●GM、10-12月の最終利益58%の減益、ゼロ金利販売響く(日経・8面)

●インド国民車「アンバサダー」、50年ぶり一新(日経・9面)

●クラリオン、ホンダ向けに新型カーナビを開発(日経・12面)

●日本版「自動車の殿堂」創設、豊田喜一郎、本田宗一郎氏ら初代殿堂入り(日経・13面)

ひとくちコメント

「バスに乗り遅れるな」ではないが、新年早々から、国内バスメーカーの事業再編の動きが活発化している。いすゞ自動車と日野自動車が事業統合を発表したのに続き、日産ディーゼルが富士重工業との共同生産を解消し、西日本車体工業との取引に一本化する。

さらに、これを受け、富士重がバス事業撤退の検討に入ったことを、きょうの朝日など各紙が取り上げている。富士重は、バス生産ではボディ組み立てラインしかなく、車体(シャシー)の供給元の8割が業務委託を解消する日産ディーゼル。赤字部門のうえ、残るいすゞとの取引だけでは事業の継続は不可能と判断したとみられる。

富士重に限らず、観光バス、路線バスとも需要が低迷しており、派手な乗用車事業に比べ、バス事業は傍役。それでもって、顧客が法人ということもあり、常に“トップセールス”が伴うなど、顧客管理も難しい。以前、経営不振の日産で接待ゴルフを禁止したことがあったが、大口顧客の某私鉄相手とのプレーだけは例外として認められていたほど。

それはともかく、気になるのは経営再建が大幅に遅れている業界最大手の三菱自動車の動きである。

《福田俊之》

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