住友スリーエムが開発したバスラッピング用シートが需要を拡大している。車体に製品写真やイラストなどを描き出すラッピングシートは、東京都が2000年に広告面積規制を緩和したことにより都バスなどで採用が拡大。スリーエムのシートは全国のバス会社80社以上に採用され、ラッピング広告実施台数の80%以上のシェアを獲得しているという。
フィルム貼付による車体マーキングは、米国3M社の製品が第二次世界大戦中にアメリカの軍用機の識別章として使用されたことが始まりだといわれる。
スリーエムは当初、社名や製品名などの切り文字を中心に自動車市場向けのマーケティングを展開していた。東京都での規制緩和を受けて、大型のラッピングシートの市場開拓に努めてきた。同社の製品は色彩の保持性能が高くて傷にも強い一方で、貼付や剥がしなどの作業性が高いことが特長。
昨年末には鉄道車両への展開も始まっており、同社は更なる需要拡大に期待している。
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