トヨタ自動車販売USAでは、2002年2月からカリフォルニア州内での『RAV4』電気自動車バージョンを発売する、と発表した。『RAV4-EV』は言うまでもなく無公害車両。トヨタが RAV4-EVをアメリカに投入したのは1997年だが、これまでは商用リースとしてのみ供給して来た。現在では全米でおよそ900台が稼動している。
この時期にトヨタが発売を発表する理由としては、2003年に施行されるカリフォルニアのZEV法案が挙げられる。この法律はカリフォルニア州内で販売される新車の10%をカリフォルニアが定める低公害基準のものとする、という内容で、そのうち2%は無公害車が義務付けられている。この基準を満たすためのRAV4の市販化なのだ。
RAV4-EVは50kWパワー(ガソリン換算で67HP)、最高速は125km/h、1回の充電での継続走行距離は130から160km。販売価格は4万2000ドル(約550万円)だが、9000ドルはカリフォルニア大気管理局のインセンティブ、さらに3000ドルの税金控除が受けられる。